コンテキサー4とIoT Data Shareとの連携でORiNを活用するデモシステムを開発しました

コンテキサー4と、株式会社デンソーウェーブが提供するIoT Data Shareとの連携することでORiNを活用する仕組みを構築しました。

コンテキサー4 Web API アドイン

新たにコンテキサー4用 Web API アドインを開発しました。このアドインは、コンテキサーでRESTfulのWebAPIを利用・提供する機能を提供するものです。WebAPIに対応するWebアプリケーションへコンテキサーからリクエストしてり、逆にコンテキサーがWebサーバとなりコンテキストにアクセスするWeb APIを公開することができます。

Web API アドインを通じてコンテキサーからIoT DSへリクエストしたり,IoT DSからコンテキサーへリクエストを送信したりできるようになります。WebAPIはJSON形式を用いて,両者が汎用的なデータ構造で通信が可能となります。

稼働監視システム デモンストレーション概要

Web API アドインを利用して、コンテキサーとIoT Data Shareを連携する仕組みを構築しました。IoT Data Shareは、ORiNに準拠しており、IoT Data Shareを通じてORiN準拠のIoTデバイスのセンサーデータを収集し,現場で利用するシステムをノンプログラミングで開発可能となります。

稼働監視デモシステムは、ORiNに対応するPLC, 製造ロボット,カメラの各装置をシステムに接続し、これらの装置の稼働をコンテキサーで作った稼働監視アプリから監視し、蓄積するものです。もし製造ラインで組付け不良や異常が発生した場合には、その生産を一時停止し,業務アプリ画面に通知します。

また、その際にカメラ映像が取得し、稼働監視アプリの画面に表示されます。稼働監視アプリを見た担当者は、状況を確認し、問題を取り除いた後、[復帰]ボタンをクリックすることでPLCに復帰データが送られ、製造が再開される流れとなります。

稼働監視デモシステムの各装置の構成や、コンテキサーとIoT Data Shareとの連携の流れは次の図のとおりです。

本システムを実際の製造現場で活用することで、小規模な製造現場でもORiNの活用機会が増えることが期待できます。

なお、本デモシステムは、2022年12月16日、第23回計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会にて、「コンテキサーとIoT Data Shareの連携による中小製造業向けORiN活用の提案」と題して発表しました。