コンテキサー4では、従来のコンテキサー3.1と比べて多くの機能が一新してより早くより使いやすくなりました。リリースノートでは、コンテキサー4の主要な変更点について説明します。
コンテキサー4では、リボンUIに一新しました。
ほとんどの機能がリボンのタブに配置され、整理されました。これまでは、定義や設定を変更するためにメニューやダイアログなどを深い階層まで開く必要がありましたが、より素早く機能を呼び出せるようになりました。リボン対応により、ショートカットキーやクイックアクセスバーも拡充され、より一層、アプリ設計が素早くできます。
リボンUIだけでなく多くの定義画面で、定義のグループ化や検索バーの設置など、大規模な業務アプリの開発でも快適に操作できるように各種UIを見直しました。
内部仕様の改善によって、パフォーマンスが大幅に向上しました。
入出力コンテキストからのレコード読み込み時のメモリ消費が大幅に削減され、3.x系でメモリ不足に陥るケースでも快適に読み込みできるようになりました。
また、エンティティのインデックスの改善により、転記や限定処理も、これまでよりも短時間で処理できるようになりました。
担当者モードでの、各種の動作についても改善しました。
行の修正内容の「元に戻す」と「やり直し」に対応しました。
表領域で一度に複数の行を選択できるようになりました。複数行の削除や、行内容のコピーと貼り付けがより便利になりました。
現在主流の高解像度ディスプレイでも、文字や画像がぼやけずに鮮明に表示されます。
タッチ対応ディスプレイでは、表形式上を上下左右にピンチすることで移動できるようになりました。タブレットなどの操作も便利になりました。
クラウドデータベースライセンスをご契約の場合には、これまで通りクラウドデータベースが利用できます。コンテキサー4では、バイナリファイルを取り扱うことができるようになりました。これを使うことで行に添付ファイルを付けてアップロードしたりダウンロードしたりすることができ、図表の共有も可能となりました。
転記や限定の条件として、新たに定数や計算式を指定できるようになりました。これによって業務ロジックに必要なコンテキストを減らすことができ、業務アプリの開発やメンテナンスが容易になります。
コンテキサー上でより高度なロジック演算が可能となるように次のようなコマンドアクションを追加しました。
コマンドラインから特定の業務アプリ、またそのコマンドを実行できるようになりました。定期バッチ処理などをコンテキサー上で構築することが可能になりました。
コンテキサー4では、入力フォームの従来の部品に加えて次のような部品を貼り付けられます。
フィルタや限定の条件に、次の選択肢が増えました。コンテキストを増やすこと無く、より複雑な条件を指定できます。
計算式における関数が追加されました。
業務メニューに任意の画像をアップロードできるようになりました。
機能の改善に伴い次の点が変更となりました。
コンテキサー4は、従来のコンテキサー3.1/3.0/2.0のctpファイルと互換性があります。原則として従来版コンテキサーで作成した業務アプリは、コンテキサー4でも同じように動作するように設計されています。
ただし次のような理由により従来版コンテキサーと動作が異なることがあります。
次の機能や動作について仕様変更が行われました。
業務アプリをコンテキサー4へ移行する場合には、ご留意の上、動作確認してください。
互換性維持のために、3.1で保存されたctpファイルをコンテキサー4で開いた際に、4向けの適切な設定へ自動的に置き換わる場合があります。
また、コンテキサー4で作成したctpファイルをコンテキサー3/3.1で開いた場合には、起動時に警告メッセージが表示されて一部挙動が変わることがあります。さらにコンテキサー4で新たに追加された定義や設定は、従来版コンテキサーで開き、再度保存すると消える場合があります。
なおコンテキサー1.0で作成したctpファイルとは互換性がありません。別途弊社サポートにてご相談ください。