コンテキサーは、様々な業務に合わせて柔軟に業務アプリを作ることができるツールです。
コンテキサーでは、設計者が必要な定義や設定を、ctpファイルに加えることで業務アプリを構築していきます。
このような特性上、業務アプリの設計や作りによっては、意図したとおりにコンテキサーが動作しないことがあります。
業務アプリに起因するトラブルの特定については弊社サポートでは承ることができません。
業務アプリが意図したとおりに動作しない場合は、設計者ご自身でできる限り原因を特定し、問題を解決して頂きますようお願い致します。
コンテキサーでのトラブルには、次のような種類があります。
トラブルを解決するには、状況の切り分ける必要があります。
コンテキサーの業務アプリで不具合と思われる現象が発生した場合には、次の手順で対処してください。
業務アプリのトラブルを解決するには、まず現象を再現できることが重要です。
A. 担当者(顧客)の環境で問題が発生している場合には、同じ現象を設計者の環境でも再現できないでしょうか。
B. 担当者の環境でのみ再現できる現象の場合は、
「担当者の環境と開発者の環境とで異なる点」を検討して、
できるだけ条件が同じようになるように、状況を整理してください。
例えば次の点です。
C. 以前のバージョンや開発当時は正常に動作していた場合には、
その当時のコンテキサーのバージョンで開き、正常に動作することを確認してください。
D. 現象に再現性がない(同じ操作でも発生する時と発生しない時がある)場合は、
その現象が発生した際に、直前までの操作を書き留めてください。
「処理結果」バーには、業務アプリでの動作がログとして記録されています。
「処理結果」のログや、エラーメッセージも参考のため正確に記録してください。
E. 特定の複数の操作が連続した時にだけ、現象が発生することがあります。
現象が発生した直前の操作を思い出してください。
F. 特定の行や項目の値に限って、現象が発生することがあります。
可能な場合は、担当者の環境と同じデータを利用して、再現できないかご確認ください。
原因が再現できた場合は、そのパネルやシート、コマンドに関連する定義を確認してください。
用途が不明な設定や定義がある場合には、マニュアルも参照の上、一つ一つ適切な設定となっているか確認してください。
A. 現象が発生するのは「どの画面」・「何をした時」か、詳しく特定できないでしょうか。
例えば具体的には、次の通りです。
その画面で、さらに
などの点を特定してください。
B. 「処理結果」バーの記録からエラーメッセージや意図しない挙動が実行されていないか確認してください。
C. ctpファイルの修正によって問題が発生した場合には、
問題が発生する前の古い日付のctpファイルを開いて、正常に動作することを確認してください。
正常に動作する場合は、修正した箇所を確認してください。
A. 定義や設定の内容を一通り確認して、誤りが見つからなかった場合には、
該当するパネルに設定された限定や、コマンドアクション(転記やフィルタ)を一時的に削除(無効化)してみてください。
現象とは直接関係の無い限定や転記が、間接的な原因となっている可能性があります。
B. データの読み書きに関する現象の場合には、入出力先(ファイルパスやテーブル名)を変更することで原因が判明することもあります。
コンテキサーの機能が意図したとおりに動いていないと思われる場合には、
新規にctpファイルを作成して、同一の機能を利用したパネルや転記、コマンド定義を作成して、
同じ現象が再現できるかどうか確認してください。
もし簡単な再現ctpファイルでも現象が再現できる場合には、コンテキサーの不具合である可能性があります。
一方、簡単なctpファイルでは、現象が発生しない場合には、開発された業務アプリの特定の定義・設定・操作が原因です。
2.または3.を再度ご確認ください。
また、すでに開発された業務アプリから、現象に関係が無いシートやパネル、コマンドをすべて削除する方法でも、
特定の機能が正しく動作しているかどうかを確認できます。
1.~4.までを確認しても、問題や原因が見つからなかった場合には、コンテキサーサポートや、サポート掲示板にて、お問い合わせください。
この際に次の情報の提供をお願い致します。
特にコンテキサーの不具合が疑われる場合には、弊社環境でも現象が再現できる必要があります。
また、状況の確認や原因の絞り込みに重要となりますので、明らかだと思われる事項につきましても、詳しくご報告、お願い致します。
その際に、コンテキサー画面全体のスクリーンショットや、再現できる簡単なctpファイルを頂けますと、原因の特定が早くできる可能性があります。
お手数をお掛け致しますが、ご協力をお願い致します。