コンテキストの転記では、転記先と転記元のコンテキストの行を比較して、特定の項目が合致する行に対して、転記元の値をコピーします。この転記操作の際に「逆向」を設定することで、転記元の該当行に対して、転記されたかどうかを記録できます。
例えば、受注伝票の内容を、出荷伝票に転記した場合に、出荷伝票側には受注伝票の伝票IDが転記されますが、それと同時に、受注伝票側にも、対応する出荷伝票が作成済みである印やIDを転記しておくことができます。
次のような「注文」パネルと「出荷」パネルを定義します。
「注文」パネルにある行のうち「ID」が、「出荷」パネルの行に存在しない注文IDがある場合に、該当する「注文」パネルの行から「出荷」へ追加して転記します。この時に「注文」の「出荷済み」項目にチェックを入力します。
(1) 転記先の「出荷」パネルメニューで「連携定義」→「転記」を選択します。
(2) 「転記」定義画面の「基本設定」タブで、転記元に「注文」パネルを選択して「該当行がない場合追加する(マージ)」をチェックします。
また転記を実行するためのボタン作るために、コマンドボタンの「表示する」をチェックして、ボタン名を「出荷伝票の作成」などとします。
(3) 次に「条件」タブを開き、条件を加えるために[条件追加]ボタンをクリックします。
条件として、転記元「ID」が転記先「注文ID」と「等しい」を加えます。
なお[自動設定]ボタンでも同様に条件を設定できます。
(4)「転記内容」タブを開き、表を1行増やし、転記先の「得意先名」を選び、転記元の「得意先名」を選びます。
さらに、表を1行増やし、転記先項目に「(定数)」を選び、転記元項目の「出荷済み」を選択し、定数値に「1」と入力します。
(5) 「転記」画面の[登録]ボタンをクリックします。
(6) シート上部に[出荷伝票の作成]ボタンが配置されます。
(1) [出荷伝票の作成]ボタンをクリックします。
(2) ボタンをクリックすると、出荷に注文がコピーされ、それと同時に注文の「出荷済み」にチェックされます。