伝票パネルと明細パネルとがあり、明細に入力された項目値の合計を、伝票パネルの行に集計したい場合があります。他のパネルの入力値を集計するには、集計値の入力先である伝票パネル対して、集計のための転記を定義して実現できます。合計値だけでなく、平均値や最大値、最小値を求めることも転記で実現できます。
「受注伝票_明細」パネルの「金額」の合計値を「受注伝票」パネルの合計に集計するように転記を定義する例を示します。
(1) リボンの「編集」タブから「連携定義」→「転記」を選択します。
(2) 「受注伝票」コンテキストの「転記」画面で、転記元として「受注伝票_明細」を選びます。
また、「基本設定」タブで「選択した行のみへ転記する」「重複して転記される行では集計する」「集計値をクリアする」にチェックを入れ、コマンドボタンの「表示する」にチェックします。
(3) 次に「条件」タブを開き、転記元の「受注伝票_明細」の「注文ID」と、転記先の「受注伝票」の「注文ID」を条件として選びます。
(4) 「転記内容」タブを開き、転記元の「受注伝票_明細」の「金額」と、転記先の「受注伝票」の「合計」を選び、[登録]ボタンをクリックします。
(5) 「受注伝票」パネルの「合計」項目を右クリックして「項目設定」を選びます。「項目設定」リボンの「集計方法」が「合計」になっていることを確認します。ここで、平均値や最大値、最小値を指定することもできます。
(6) シート上に[集計]ボタンが作成されるので、そのコマンドボタンを右クリックして「コマンド定義」を選択します。
(7) コマンド定義画面で「実行するタイミング」は「確定後」を選びます。また、シートとパネルに「受注伝票」シートの「受注伝票_明細」パネルを選び、[登録]ボタンをクリックします。
(8) 「受注伝票_明細」に行の項目を入力すると、「受注伝票_明細」パネルの「金額」が「受注伝票」パネルの「合計」へ集計されます。