転記にある「ルックアップ転記」機能を使うと、入力フォーム領域や表領域で、項目に値を入力した時点で、その値をキーに関連するコンテキストから、他の項目の値を補完できます。この機能を使うことで、ExcelのVLOOKUP関数による検索機能のような入力補完が再現できます。
これは、転記の機能で、エンティティの内部連結による値の取得と異なり、連携コンテキストから値を取得した後、値を独自に変更できます。
例えば、次のような「受注伝票」パネルと「顧客名簿」パネルを定義されている場合で、
「受注伝票」で新しい行に値を入力する際に「顧客ID」を入れると、自動的に「顧客名称」が補完入力されるような機能を実現できます。
なお、この補完機能は「補助パネルの定義」ウィザードで定義することもできます。
(1) 「受注伝票」パネルにて、転記を定義します。
転記元を「顧客名簿」コンテキストを選択して「確定時にルックアップ転記する」をチェックします。
(2) 「条件」タブで、それぞれのパネルの「顧客ID」項目を選択します。
(3) 「転記内容」タブでは、それぞれの「顧客名称」項目を選択します。
(4) [登録]ボタンをクリックします。
(5) 「受注伝票」パネルにて「顧客ID」に「顧客名簿」コンテキストに存在する顧客IDを入力して確定すると「顧客名称」が自動的に補完されます。